鳥居の先は……

□二話
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最近、私には新たに悩みが出来た。
初めはそこまで気にはならなかった。
気になり始めたのは、私が部屋を散らかしたまま出かけた時からだ。



「主、どうして部屋を散らかすのです」



そう言いながらテキパキ部屋を片付けるへし切長谷部の姿はイキイキとしていた。
その日を境にへし切ーー長いので“へし部”と命名は、ことある事に私の部屋にやって来るようになった。



「主、お茶を淹れて参りました」



「ああ、主、その様な格好で出歩いてはいけません!」



「ああ、主ーー」



正直ウザイ!お前は私の母ちゃんか!ーーと、言うことでへし部に主命を与える事にした。



「主命とあらば、この長谷部慎んでお受け致します」



内容は至って普通の遠征任務。ただ、帰って来るのに一日かかるだけ。
もうすぐ鍛刀イベントがあるらしいと噂があるため、資源を出来るだけ集めておきたかったんだよね。



「じゃあ、頑張ってきてね」

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そう言って送り出したのが昨日の朝、もうすぐ昼になるとゆうのにまだ帰って来ない。
帰って来ない第二部隊を心配した初期刀ーー陸奥が私の元にやってきた。



「主、第二部隊の奴ら遅おないか?」



「……そうだね。編成的には問題ない筈なんだけど」



そお、編成には問題はない筈だ。
隊長へし部、小狐、薬研、獅子王、石切丸、鳴狐で編成した。
何れもレベルはそれなりの刀剣達だ。それなのに、何故こんなに遅いんだ?



「……お昼になって帰って来ないなら、第一部隊に捜索に行ってもらうかな」



「それがええじゃろうな」



さてさて、何があったのやら。



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