「私は一期一振。粟田口吉光の唯一の太刀ーー」
「つ、ついに……キタァァ!!」
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三時間半前、私は今日の側近である大倶利伽羅と共に鍛刀していた。
「さてと、今日はどんな配分でいこうかな?」
「どうでもいいだろ。俺は馴れ合うつもりはーー」
「はいはい、馴れ合わなくていいから仕事してくれれば」
「チッ」
今この子、主の私に向かって舌打ちしたよ⁉再教育の必要ありだね。
「大倶利伽羅……後でお説教決まりだね」
「なんで俺が!」
「わかった?」
「…………わかった」
「わかればよし!さて、やりますかね」
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「3時間20分?」
「半端だな」
「そうだね、初めてだよ。さてさて、誰が来るのやら……。
誰が来るにせよ、取り敢えずみっちゃんの手伝いに行きますか。今日は遠征で歌仙がいないから大変だろうし」
「そうだな……」
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そして、冒頭に戻る。
「きた、きた、きた、きた、きた、きた、きた、きた、来たぁ‼」
「うるさい」
「だって、一期一振だよ!レア4だよ⁉」
「はぁ……そうかよ」
「ようこそ、一期一振!薬研達も喜ぶよ。
早速歓迎会の準備しないと!大倶利伽羅、悪いけど後よろしく!一期一振に本丸案内してあげて」
「は!?お、おい!」
我が本丸初のレア4は一期一振でした!
(あ、あの……)(はぁ……案内する)(ありがとうございます)