平凡が一番

□変えられるなら
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新たな世界で生活を始めて3日、幾つかわかった事がある。






1つ目は、元々この世界にいた彼女と私は名前、外見、家族構成が全て同じとゆうこと。
同じと言っても、両親の仕事やその両親がすでに死んでいることは違ってた。
私と彼女の外見がそっくりだろう事は何となくわかってたからそこまでは驚かなかった。



2つ目は、前より私の身体能力と知能が格段に上がっていた事と若返っていた事。
これにはかなり驚いた。
年齢10代にまで若返り、今まで理解出来なかった事が理解できる様になった。
更には身体能力も1キロ走ってもバテることなく走れ、反射神経も格段に上がっていた。



そして、3つ目、この世界が私が前の世界で読んでいた、“小さくなっても頭脳は同じ”や“真実はいつも1つ”のセリフで有名な某漫画の世界だとゆう事。
わかった理由は、私の今住んでいる場所が米花町だった事と、もう1つは漫画の主人公ーー江戸川コナンである工藤新一に会ったから。
“会った”と言っても、すれ違っただけだがあれは工藤新一で間違いないだろう。
けど、気になる事が1つーー彼が着ていた制服が学ランだった事だ。
一瞬、キッドかと思ったけど、彼の髪型や、隣にいた女の子(おそらく蘭ちゃん)が新一と呼んでいた事から彼が工藤新一であることは間違いないと思う。
と、ゆう事はーー



「話が始まる前ーーって事か?」



だとすると、まだ間に合うかもしれない。
例の組織に潜入していた、公安だとバレて自殺してしまうスコッチーー彼を生かす事が出来れば、あの二人の確執は少なからず軽減される筈。
話を変えることが出来るかは分からないけど、やれるだけやってみよう。
やって駄目ならその時はその時、潔く諦めよう。



「さて、そうと決まれば善は急げだ」



まずは工藤新一の年齢確認して、彼が死ぬまでにどのくらい猶予があるか確かめないと。


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