平凡が一番

□予想外な男
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鬼ごっこから数日後ーー私のパソコンがハッキングされている事が判明した。




「一体どこの誰がやってるのかな?」



“ハッキングされている”と、言ってもされているのはサブのパソコン。
サブと言うこともあって大した情報は入ってなかったりするんだけど…。



「犯人を突き止めとかないとねーー…FBI!?」



…私はどうやら“赤井秀一”とゆう人物を甘くみていた様だ。
ウイスキー3人組と鬼ごっこをした日、私はベルモットを通して彼等を牽制した。
ベルモットとは色々あって出会う事になったんだけど、それはまた今度。
牽制と言っても、只自分達が追いかけた女ーーつまり私がジョーカーである事を教えただけの簡単なものだ。
けど、それは正体を隠して組織に潜入している彼等にとって充分な牽制になる。
ジョーカーは情報屋、その情報屋が“正体バラすぞ”と言ったとなれば、頭のいい彼等ならすぐに気づくだろうーー自分の正体がバレていると。
そして、もしこれ以上、私に深入りすれば“自分の正体が組織に知られる事になる”とゆう事を。
それがわかった上で、赤井秀一は私に自分の仲間を使って更なる探りを入れて来た。



「はぁ…、まさか自分の正体知られてる事を逆手に取るとはね……」



どうするかな…、向こうは私が罠にかかるのを待ってるんだろうなぁ。



「長期戦は避けたいかな…」



スナイパー相手に長期戦挑んだって負けは見えてるし。



「うーん…」






1時間経過…






「よし!無視しよう!」



本体は無事だし、パソコン1台分の情報で済むなら安いもんだしね。
今は、下手に関わらないでおいた方が此方としては動きやすいーーてな訳で無視を決め込む事にしたのだった。






この決断が後に、あんな面倒を引き起こす事になるとはこの時の私は考えもしなかった。


 

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