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□lovers...?
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「ねぇおみさん...」

「なに、岩ちゃん。」

俺はおみさんの耳元に唇を寄せて

「愛してる...」

って呟いた。


おみさんは顔を赤くしながら

「おまっ...それ、ズリぃだろ...」
少し大きめな服の裾を口に覆う。

いや、狡いのはあんたの可愛さですよ?


「でも、俺は本気ですもん」

「はいはい」

「おみさん、流してるでしょ」

「流してないから...ちょ、こっち来んな!!!」


なんだよ。

来んなとか酷くない?

てか、何で背中むけんのよ。

とか、思ってたけど。


「え、おみさん...?」


「...なんだよ、」

耳まで真っ赤とかこれ顔見なくても想像出来んじゃん。


「顔...みせてよ」

「...やだよ」

今顔見られんの恥ずかしいのかな?

うわ、それ可愛いな。


「なんで?」

「...なんでも」

「キスしたい...だめ?」







おみさんは肩をピクッと揺らした。

あと、少し。


「おみさんが相手してくれないなら...俺帰ろうかなぁ~」

なんて、帰らないけどね。

ちょっと意地悪してみる。


「ちょ、岩ちゃん...、」

瞬時に俺の服の端を掴む。

「...帰んなよ、」


はあ、可愛すぎかよ。



そのまま俺はおみさんの両頬を掴み
視線を合わせる。

「おみさん...可愛い、」

「おまえ...わざとか?」

「さあ、どうでしょう?」



ムカつく...とかいう割には

俺のことずっと抱きしめてますね。


まあ、おみさんが素直になれないって分かってますけどね

でも、俺そんなにおみさんも最高に大好きですよ。



「おみさん...大好きです!」

「知ってる……」

「おみさんは?」

「……俺も。」




それも知ってます。

分かっててちょっと意地悪するのは
彼氏の特権ですよね?

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