ぷちくろ
□魔物退治へ
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村に入ってすぐの一際大きな樹で出来た家にお爺さんがのんびりと外を眺めている、あれが村長のコルトさんだろうか?確かに立派なヒゲもじゃ……いや、ヒゲのじいさんだ
「あの……すまねぇが…」
「おぉ!遠くて長くてめんどくさい道をよう来てくれた。まぁ、エレメカの修理はゆっくりゆったりのんびりして茶を飲んでからでもよいよい」
「はぁ?えっ…エレメカ?」
「ん?何じゃね。エレメカをみに来てくれたんではないのかね。」
あれぇ……嬢ちゃん話が全然違うじゃねぇか、通じてさえいねぇし、俺等人違いされてんじゃねぇか!!つーか……。
「エレメカってなんだよ……?」
「なに、エレメカを知らんのかね、地中から掘れるグリムチールで動くアレじゃよ?こんな田舎でも生活の礎となっているアレを知らんとは正気かね?」
ついつい口に出してしまったのだが思ったより村長さんのが驚いていやがったどうやらエレメカとは生活にかかせない何かの装置らしいことはわかったのだが……
「すまない……えっと、コルト村長。私たちは記憶を失っていて……なにか手懸かりが欲しくて貴方を訪ねてきたしだいで………。」
困り果てた俺を見かねたエミヤが俺を押しやり何故か俺の頭を撫でながら村長に向き直り話始めた。完全に子供扱いである……
「なんと!?なにも覚えておらん、じゃと?まさか、記憶喪失ってこと、かの?……う〜むっ。」
「あぁ、コルト村長はなにか……そう言った古文書や魔術などで心当たりは………。」
「大変、大変、村長さん!!」
バタバタと足音が聞こえて振り替えれば先程のバニラとはまた違った頭に帽子をかぶった白っぽいクリーム色の髪の少女が走って此方に向かってきた。
「……あれ?お客さん………?」
「なんだね、何の用だね。チョコラ」
どうやらコルト村長を訪ねてきた嬢ちゃんはチョコラと言うらしく相当慌てていたようで俺達に今気づいたらしく慌てて頭を下げてきた。
「あっ、えっと……そうそう!毛裁物屋のおじさんがアオミドリに襲われて、ケガしたんだって!これでもう何人目かしら?」
「なんと………どうしたものかの………
アオミドリはもともとおとなしくて人を襲うような獣ではないのに」
どうやらそのアオミドリとやらが村を襲っているらしく被害が増すばかりで村人で何人も怪我人が出ているらしく相当困っているようである
「商品を荒らされたと言うとったトラヒゲ商会が討伐隊を組み、退治に当たると言う話はどうなったのじゃ?」
「さっきホットケープ遺跡の方に向かったのを見たけど……。」
「もう、よそ者には任せてはおけん!サクサク、カツカツ、バッサバッサ、ワシが獣の巣ごと成敗してくれる!」
「村長さん!ダメ!無茶をすると……!」
「平気じゃぁああ!若い者に任せてたまるかぁ!」
あっ……村長のじいさんいつの間にか武器取り出してやがる……俺達の持っている木の棒だが…………。