オールマイティ

□【1章】惑星バセンジー
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季節は初夏なのか、バセンジーは深緑に溢れている。ルフィーはホバークラフトで周辺の探索をしてみるが、見渡す限りの青々とした自然の美しさに、しばしば立ち止まっては見とれてしまう。

ルフィー「……。」(ここは活性化に成功した星なのか?それともただの原始惑星か)

大きな湖にさしかかるとヘッドカムのディスプレイが反応した、生命体を感知したようだ。ルフィーはクラフトを湖畔で浮上させたまま辺りを見回すと草むらの中で横たわるミレイユの姿を発見した❗

ミレイユ「……。」ー気を失っているー
ルフィー「おいッ しっかりしろッ 」

ルフィーは駆け寄って抱き起こすと強くゆさぶった、ミレイユは薄く目を開けるが力なく閉じてまた意識をなくしていく。

ミレイユ「……。」ー苦痛な表情ー
ルフィー「…💧」

別段、倒れている人間なぞ珍しくもなく、日常茶飯事そこらに転がっている光景だった。いつものルフィーであれば不用意に近づくなんてことはなかっただろう。

ルフィー「 チッ しょうがねぇ💦」

しかし、なんの迷いもなくミレイユを抱えると、もと来た道を戻ってゆく。
だが見たこともない戦闘スーツはパラメリアン=自由解放勇軍と名乗る過激派武装勢力という可能性もぬぐえないと頭をよぎりながら……。
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