ショタ次男と一緒!

□次男とご飯
1ページ/6ページ

つい最近、我が松野家には二種類の時間が存在する。
それは、朝の時間と深夜の時間。

実の所、普通の人間が寝ている時間にネトゲをするチョロ松と十四松のせいで、俺達の時間サイクルは食い違っている。
そのせいで、チョロ松と十四松は一日一食で、夕飯と風呂の時間だけ合流する。
そんな生活サイクルを送ってる。
そう、六つ子がバラバラになりはじめてる。

最初は、トド松だった。
バイトをしたり、自分だけ趣味を作ったり……。
次に、俺だ。
誘拐事件以降、チビ太の友情に恵まれたり、高校時代の喧嘩友達と再会したり……。
最後は、チョロ松と十四松。
最初は、チョロ松だけハマっていたが、チョロ松が2PC(パソコンを二台使ってゲームをすること)をはじめた時、十四松も興味を持ち始めた。
そして、二人はネトゲ廃人へと進化を遂げ、今では人の居ない空いてる時間……、真夜中に狩りをするようになった。

一見、自堕落だろう。
しかし、よくよく考えてほしい。俺ら全員ニート、どっちにしろ自堕落な生活に違いはない。

だから、俺は考えた。
そんなに熱中できるネトゲなら、俺もハマるんじゃないかって。
ネトゲの世界だったら、この呂律が回らない所もお構い無し。
見た目だって、好きにできる。

だから、俺もネトゲを始める事にした。
だって、この格好じゃ外に行けないし、家の中じゃ暇だし。

「カラ松、それは玩具じゃないよ」

パソコンを起動しようとすれば、一松に止められた。
思い出してほしい、俺は五歳児じゃなく20歳過ぎた成人男性だと。

「おりぇも、にぇちょげしゅるんだ!(俺も、ネトゲするんだ)」

必死に逃げようとするものの、この小さい身体じゃどうしようもない。

「駄目。ご飯食べに行くよ」

そういえば、飯がまだだった。
今日の朝飯は何かな。
そう思えば、俺のお腹が時間を告げる。
フッ、グッドタイミング!!

「ほら、お腹すいてた。おそ松兄さんが準備してくれたから」
「めじゅらしいにゃ(珍しいな)」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ