White Beard Family

□White Beard Family6
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ぽふっ

そんな可愛らしい効果音と共にマルコの足元に何かが突っ込んで来た。
「…おチビさんかよい」
「マルたんみてみてー、これね、ねぇねたちがくれたの」
「そうかよい」
嬉しそうに洋服について話しだすおチビさんを見て
少し安堵の息を漏らすマルコ。
「あとね、おなかしゅいたー」
「おっ!サッチ特製オムライス食うか!」
「シャッチのオムライシュ!」
「ちょっと待っててな」
マルコが落ち着いたのを見て、サッチも立ち上がりオムライスを用意しに行く。
マルコの膝の上におチビさんが座ると、エースがその隣に座って
遅い朝飯を食べ始めた。
「お前が朝飯遅いなんて珍しいねい」
「そうか?」
食い意地が誰よりも張ってるエース。
朝飯に限らずご飯の時間は必ず来ると言っても過言じゃない。
それがおチビさんのために遅くなるとは…。
「あ、でよ、おチビさん」
「ん?」
「ルフィが8つになった時な」
「…うん…」
あぁ、そうか。遅くなった原因の大きな一つはこれか。
エースは弟の話をするとかなり長い。
さらに同じ話を何度も繰り返す。どれだけ大切なのかは伝わってくるが…正直、長い。
「でよ、その時にサボがさ」
「…マルたん、これいつまでつづくの?」
「エースの気が済むまでだよい」
「エーシュ、いつになったらきがすむの?」
「さぁねい」
「おい、聞いてるか?でな、ルフィが」
「ほいほいお待たせサッチ特製オムライスっ!!
って、エース、食いながら話すな!汚ねぇだろうが!」
「お!サッチも聞いてくれよ!ルフィの話!」
「そいつは何度も聞いたって」
「それがよ、こんなおっきな蛇見つけてさ」
「…あぁ、うん」
マルコ、サッチ、おチビさん。エースの長話の前で撃沈。
ただ、おチビさんがオムライスを食べ終わったころに気づく。
「ルフィが…って、そういや、親父に会わなくていいのか?」
まさかのエースが話題を逸らす。
「おやじ?」
「おう、ここの船長だぜ!すげーだろ!」
「あいたい」
「よしっ!じゃあ一緒に行くか!!」
「あーい」
「俺もついていくよい」
「あ、じゃあ俺も」
おチビさんの手を取って歩くエース。
おチビさんはマルコの手も掴むと嬉しそうにぶんぶん小走りで歩き始めた。

「あ、俺はいらないのね」

後ろで歩くサッチのことは目に入ってない様子です。
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