novel―長編

□上司と僕
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僕、中島敦はここ、武装探偵社に来てからもうすぐ1ヶ月になる。
知らない人のために僕がここへ来た経緯を話そう

孤児院で捨てられた僕はある河原で野垂れ死ぬ寸前だった、そこへ太宰治−(僕の上司に当たる人だ)と国木田独歩−(太宰さんの相方)の異様な登場によって、僕は餓死を免れた
そこからいろいろあって僕にも異能があることがわかり、生活何処も仕事の当てもないため此処に入らざるを得ない状況になった(というよりほぼ無理やり)

まあそんなことがあって、僕は上司である太宰さんと共に仕事をすることが多くなった。そこまでは良かった、むしろそこまでで止まってくれればよかったのだ。
なんと太宰さんは僕のことを恋愛の対象として見ているらしく、ここ最近ずっと告白をされ続けていた。時 場所構わず告白をされ続けている為、国木田さんにも知られてしまいこれ以上周りに知られるのは否だったから告白を受けた−
はずだったのだ。然し僕は安易に考えすぎていた。告白を受けた途端、スキンシップが多くなり、探偵社のみんなには気づかれる始末。終いにはキスまで迫られるようになったのだ

これから話すのは先日の、曇り空が広がる午後の張り込みの時の話だ
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