銀魂短編集 陽
□サボるな団長
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宇宙海賊【春雨】
1〜12団あるうちの【春雨の雷槍】と呼ばれる第7師団。
そこの団長は本日も物置でサボり中だった。
『っ!団長っ!起きろてめぇ!』
俺はいつものとーり見つけた団長の頭をガンガンと割れるんじゃねーのかってくらい蹴る。
10発…20発…30発に差し掛かった頃、「うーん」と唸って団長が目を開いた。
「あ〜、おはよう。美琴」
『おはようございます、団長。早速…仕事しろよてめぇ!!』
団長は寝っころがったまま笑う。
「副団長、怖いヨ?てゆーか神威って呼んでって言ったよネ?」
俺は懐にあった小刀を団長に投げ付ける。
団長は自身に当たる前に空中で掴み取った。
俺はチッと舌打ちをする。
そう、俺は副団長。
このバカ団長の補佐をしなければならない。
俺はため息を吐いた。
「あれ、どうしたノ?」
『この仕事しない馬鹿団長をどうしたものか…』
「心の声口に出てるヨ。美琴」
団長は俺の手をいきなり引いた。
『わっ!』
ボスッと俺は団長の上に倒れ込む。
『何すんだてめぇ!!』
「ダメだヨ。美琴。女の子なんだから油断してたらこーやって…。」
団長が俺の首筋に顔を埋める。
「教われちゃうヨ?」