好きの反対はまた違う好き

□淡い
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渚said

小さい子供は、憧れのものになろうとする

僕はカルマ君に憧れた

あんなに、強くなれたら
あんなに、カッコよかったら
あんなに、頭がよかったら

どんなによかったのだろうか



それが、憧れだったら
それだけで、良かったのに

なんで、なんで


「ねぇ、渚くん」

「なに、カルマ君?」

「俺さ、渚くんに憧れてる」

「カルマ君、頭大丈夫?」

「それ、酷くない?」

恋心に変わるなんて










「あのね、渚くんどうして憧れてるのか教えてあげる」
「いや、いいから」


カルマ君にこんなこと言ったって止められるわけがない


「それはね、渚くんが俺よりうえだから、俺にはないもの持ってて、ズルいって思ったこともあるんだよ
俺ってさ自分で言うのもなんだけど天才だから、スポーツも勉強もできた
だけど、俺になかった才能
それを、渚くんが持ってていいよね
俺はだから、渚くんに憧れてる」


やだ、やだ聞きたくない

なんで、君は憧れなのに

僕のは恋なの



僕は憧れが、淡い恋になって

彼はクラスメイトと友達が、憧れがになった


僕の恋は叶わない

大丈夫だ

だってこれは淡い恋なのだから

平気だ


「うん、ありがと」

「…どういたしまして?」

「カルマ君」

「なに?」



































「僕達は友達だから、それ以上にはならないよね」

「…うん」

「それなら、いいんだ」

「ねぇ、渚くん」

「なぁにカルマ君」

「俺はそれ以上になれると思ってたよ」
 

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