好きの反対はまた違う好き
□世界なんて消えちゃえばいいのにね
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渚said
「……どうか、どうか届きますように」
彼がどうか、どうか幸せになりますように…
この世界での法律が決まった
僕たち天使たちは悪魔の地に入ってはならない
悪魔と話してはならない
悪魔にたいして魔術を使ってはならない
悪魔にたいして何かを送ってはならない
これらのことをしたら、重い罪となるらしい…
僕とカルマ君は小さい頃からの友達だ
近所からは仲良し夫婦と言われるくらいだった…
だけど、僕とカルマ君は身分が違った
僕は天使の上位貴族
カルマ君は悪魔の上位貴族
上位貴族なのは一緒だけど、悪魔と天使には差別というものがあり
悪魔は天使を差別し
天使は悪魔を差別する
そんなある日のことだった
この法律ができたのは
そして、僕とカルマ君は離れ離れになった
電話も出来ないし、手紙もおくれない
なにもできない
だけど、一年に一回
会える日がある
12/25
神様の日だ
だけど、一年会わないだけで君は変わってしまった
主張の激しい赤い髪の毛と、後ろ姿がかっこいい…
「か、カルマ君!」
僕は、カルマ君に近づいて話しかけた
「は…お前誰?てか天使がなんのよう?」
彼は僕のことを覚えてなんかいなかった