山椒魚の日常

□愉快な仲間達〜組合(ギルド)編〜
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※もしも鱒二が組合にいたら・・・?





●フィッツジェラルドの場合


「フィッツジェラルド君!!」

「おや、マスジじゃないか。そんなに慌てて如何したんだ?」

「・・・如何して俺がこんなになってるか、本当に判らないの?」

「あぁ、判らないね」

「この前俺が云った事、覚えてるかな?」

「女物の服を君に購うな、だろ?」

「なんだ、判ってるじゃないか。・・・じゃあこれ何?」

「誰がどう見てもドレスだろう?」

「ドレスは列記とした女物の服だよ!?」

「似合うから問題ないじゃないか」

「・・・約束くらい守ってよ」

「俺は確かに『判った』とは云ったが、購わないとは一言も云ってないぞ」

「・・・・・・またトウェイン達に笑われる」

「(それは笑っているんじゃなくて、喜んでいるのだと思うが)」


→財力にもの言わせて女物の服ばかり買われる


――――――――――

●モンゴメリの場合


「・・・マスジさん」

「あれ、モンゴメリじゃないか。珍しいね、何かあったの?」

「何だか髪が上手く纏まらなくて・・・」

「あー、最近湿気が凄いからね」

「マスジさん、纏めて貰えないかしら?」

「ふふっ、喜んで。・・・今日も三つ編みで善いのかな?」

「ええ、お願いするわ」

「・・・本当に綺麗な赤色だよね。俺、この色好きだなぁ」

「そっ、そんな事云うのマスジさんだけよ!?」

「えっ、そうかな?」


→面倒見の良い姉(仮)と妹


――――――――――

●ミッチェルとホーソーンの場合


「あ、ホーソーン。矢っ張り此処に居たんだね」

「・・・マリア様、私に何かご用事ですか?」

「いい加減マリア様は止めようよ。俺、男だし、そんなに綺麗な存在じゃないんだよ?」

「然し、私にとって貴方が聖母であることは紛れも無い事実ですので」

「あ、そうなの・・・」

「それで、要件は一体何ですか?」

「そうだった。先刻ミッチェルが、」

「私がマスジ様に頼んだのよ。貴方、団長に呼ばれているわ」

「・・・マーガレット・ミッチェル」

「あら、何か文句でもおありかしら?」

「はぁ・・・。いえ、別に何でもありませんよ。それではマリア様、私はこれで失礼致します」

「マスジ様、この度も本当に助かりましたわ。有り難う御座います」

「うん、二人共頑張ってね。・・・・・・それにしても、あの二人は何時結婚するんだろう?」


→どうしても二人がケンカップルにしか見えない鱒二


――――――――――

●スタインベックの場合


「おーい、スタインベック君ー!」

「zzz」

「寝てるのか。・・・取り敢えず毛布でも掛けておこうかな」

―数時間後

「ふわぁ、よく寝た。ってマスジさん!?」

「zzz」

「ありゃ、寝ちゃってる。・・・マスジさん、起きて!もう夕方だよ!」

「うわっ!?・・・あれ、俺寝てた?」

「うん、そりゃもうよく寝てたよ」

「そっかぁ、スタインベック君の寝顔を見てたら何だか眠たくなっちゃったんだよねぇ」

「え、そうなの?それよりマスジさん、凄く笑ってたけどどんな夢を見てたの?」

「んー、それは秘密」

「何それ、狡い」

「ふふっ、大人は皆狡いものだよ」


→兄貴質のスタインベックを上手に甘やかす鱒二


――――――――――

●ラヴクラフトの場合


「・・・マスジ君」

「あれ、ラヴクラフトじゃないか。俺の所に来るなんて珍しいね」

「そんな事は、無いと思う・・・」

「んー、そうかなぁ?それで、何かあったの?」

「・・・・・・甘い物、食べたい」

「おや、随分疲れてるんだね。いいよ、何が食べたい?」

「ガトーショコラが、いい」

「・・・ん、了解。この書類を片付けたら早速作るよ」

「ありがとう・・・」

「はいはい、どういたしまして」


→甘い物同盟、締結中





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