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□加州清光による観察日記@
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※卑屈な山姥切国広はいません。
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side 加州清光
「主ー、俺に何か用事なの?」
「うん。ちょっとお願いがあってね」
「え?なになに?」
「藤と切国の様子をさ、観察して日記にしてくれないかな?」
と、いう事で俺は藤と切国の観察日記をつけ始めた。主命だし、俺も興味あるから仕方ないよね?
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○月×日
今日の藤と切国は畑当番だ。
この少人数で当番を回しているので、2人共手際が良い。
気になった会話と言えば・・・
「兄弟」
「え、あぁ。美味しく育つといいですね」
「藤の兄弟がここまで心を込めたんだ、美味しくならないわけないだろう」
「ふふっ、ありがとう」
これくらいかな。
仲睦まじくていいと思う。
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○月△日
今日は2人で万屋に行っていたみたい。
途中でお腹空いたみたいで氷菓子買ってたんだけど、
「兄弟、どれにしますか?」
「俺は抹茶のやつでいい。兄弟は?」
「苺とチョコレートで迷ってるんです。もうちょっと待って下さい!」
「・・・すまないが、苺とちょこれーとを一つずつ」
「兄弟!?」
「俺と半分だ。・・・これでいいだろ?」
「うぅ、ありがとうございます」
恋人かよ。
真顔で呟いた俺って悪くないよね?
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○月□日
今日は縁側でのんびりしてるみたいだったよ。
「いいお天気ですねぇ。洗濯物も良く乾きそうです」
「・・・そうだな」
「おや兄弟、もしかして眠たいのですか?」
「あぁ、少しな」
「えっと、この前言ってた膝枕しましょうか?」
「いいのか!?」
「はい、勿論です。・・・誉のご褒美という事で」
その後本当に膝枕で寝てた。藤の方も柱に寄り掛かって寝てたし。とりあえず、写真は撮ったから!
俺も藤に膝枕してほしいなぁ・・・。
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○月☆日
今日は仕事のときの話なんだけど、
「兄弟」
「あ、これですか?」
「あぁ。ついでにそっちも取ってくれ」
「はい。・・・兄弟」
「これ使うのか?・・・そら」
「ありがとうございます」
何で名前呼んだだけで通じてるの?夫婦なの?もう夫婦なの?はよ結納、と思ったけどよく考えたら兄弟だった。
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○月◇日
今回は主も関わってるよ。
「アイツは何をしているんだ?」
「何でも携帯のパスワードを忘れてしまったみたいなんです」
「ぱすわーど?」
「はい。秘密の質問とやらに答えられた良いらしいのですが・・・」
「質問の内容は何だったんだ?」
「『なぜ生きる?』だそうです」
「自分が存在する意味、という事か。・・・随分重いな」
「重いですねぇ」
主、何でそんな質問選んだの!?
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○月○日
天気がいい日の事。
「兄弟見て下さい!」
「何だ?」
「蝶々が沢山飛んでいますよ。何処に行くんでしょうね?」
「・・・追いかけてみるか?」
「ちょっと行ってみましょうか!」
って蝶々追いかけてたよ。あの二人って割と子供だよねー。
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○月*日
廊下で2人がぶつかってた。藤の髪が切国のボタンに絡まってたよ。
「きょ、兄弟!ごめんなさい、今切りますから」
「いや、別にいい」
「え?」
ブチッ!って音がしたと思ったら切国が自分のボタン引きちぎってた。藤もビックリして固まってるし・・・。
「兄弟の髪は綺麗だからな。切ったらもったいないだろう?」
うちの切国かっこよすぎか!!
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○月▽日
藤が万屋に行ったんだけど、途中で雨が降り始めちゃって切国が迎えに行ってた。それはいいんだけどさぁ・・・
「すみません、兄弟」
「兄弟もっとこっちに寄れ。濡れるぞ」
「あ、はい」
何で傘一本しか持ってかないのかな?そんなに相合傘したいの、ねぇ!!?
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「やっぱり藤と切国ってデキてるのかなぁ?」
「さぁ?でも触れ合い方も自然だし、デキてはないんじゃない?兄弟だし」
「ううぅ・・・。清光、観察続行ね!」
「うん!任せてよ!!」
こうして、二人の観察日記は続くことになったのだった。
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