□鳴門
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「ん…ぇ?」
「お、起きたようだな」
「えっ」

深い眠りから目覚めると目の前には壮年のイケメンがいた。「えっ?」しかも少し身じろぎしようとしたらなんとイケメンに膝枕されていた。「っえ?」さっきから感想で『えっ』としか発してないけどさ、本当にそれしか出てこないんですけど

「あの、貴方は?」
「私は猿飛ヒルゼンという。お主の名は?」
「えっ」

とりあえず現状確認が先として、名前を聞いてみたら現実にはいないであろう人物の名前だった。いや待って確かに三代目が若かったらこんな感じだろうけど待って。あれかなコレ完成度めっちゃ高いコスプレじゃない?そうだよきっと!一度そう思ったらもうそうとしか見えない。人は混乱してる時割と猪突猛進になるらしい。どうしよう、イケメンコスプレーヤーに直接会えるのなんてイベントだけだったから緊張してきた。ここは握手を求むべき?いや駄目だわ手汗半端ない

「さっきから百面相して、どうした?」
「あっ、何でもないです」

三代目(仮)に心配されて敢え無くノックダウンするところだった。イケメンは顔を覗き込むとかしちゃいけないと思うんだ

「お主、こんなところで何をしていたんだ?」

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