短編集

□シアワセ
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--福井目線--


目覚ましの音で目が覚めた。


でも今日はせっかくのオフ。体もまだ十分に休めていないし、もう少し寝ていたい。


そう思ってアラームを止めようと手を伸ばしたら、目の前の麻樹と目があった。



『なに、笑っとるの。』


何故か笑っている麻樹。


何がおかしいのだろうか。



「眠たそうに話す福井さん、可愛いなぁ。って笑」



…何だそんなことか。


よっぽど、そう言って笑う麻樹の方が、俺は可愛いと思うのに。



『……うるさい。』



目が覚めて、自分の目の前に自分の好きな人が笑っている。


こんなに幸せなことって他にあるのだろうか。


麻樹が愛おしくて仕方ない。


つい、柄にもなく麻樹を自分から抱きしめる。


麻樹はとても安心する。


肌で感じる、麻樹の匂い。


綺麗に自分の胸に収まるこのサイズ感、何とも言えない。


安心感からか、また眠気が襲ってきた。


このまま眠れる気がする。



『もぅちょっと、寝させて。』



そう言うと、麻樹はゆっくりと俺の背中に腕を回してきた。


思わず、口元が緩んでしまった。


麻樹のこんなところ、知っているのはきっと俺ぐらい。


俺しか知らない、麻樹の姿。


こうゆう時の麻樹は紛れもなく、普通の女の子で。


きっと、こんな状況の俺たちを他の奴らが見たら、驚くんだろうなぁ…。なんて思っていると、段々と薄れていく意識。


でもしっかりと麻樹は抱きしめる。



『……愛してる。』



また麻樹の笑い声が聞こえた気がしたけれど、それは現実だったのか夢だったのか、それは分からなかった。









*****************

幸せ満点な福井さんを目指したら、口調がイマイチ分からなくなってしまいました。

ポッキー企画に乗り遅れた為、断念して普通のものになってしまい…ちょっと後悔。。。


朝起きて、目の前にふにゃんとした福井さんがいたら、もう確実に昇天すること間違いなし。そんな私、管理人です。







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