★DB 100のお題 〜前半〜★

□51.唇
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なんてことない事。
でも、それは女の子にとっては大事。
好きな人が居たら、当然。
付き合っていたなら、なおさら。
何でって聞くのは、あまりに野暮。
それは当然の事だから。



51.唇
――ピピピィ――

「ん〜〜」

―ガチャ―

鳴りだしたアラームを止める。

「ふはぁ〜」

欠伸をしながらビーデルは起き上がる。
 昨日はなかなか寝付けなかった。
何でかって?
それは悟飯とのデートだからだ。
とは言っても、勤勉な彼女は待ち合わせよりずっと早く起きる。
 当然、トレーニングをするためだ。
そんな訳で、先ずはトレーニングウェアに着替える。
そしてそれに合わせてか、ビーデル付きのメイドが朝食を運んでくる。
 これはいつもの事。
クロワッサンにたっぷりのジャムとバター。
瑞々しい野菜のサラダには半熟卵が乗っている。
スモークサーモンとウィンナー。
たっぷり蜂蜜の入ったロイヤルミルクティー。
絞りたてのオレンジジュース。
旬の巨砲と林檎。
 そんな朝食をとったら、トレーニングだ。
準備運動。
柔軟運動。
軽くランニング。
サンドバックに、パンチやキックを入れる。
軽く、と思って居るのは本人だけ。
消費するカロリーは明らかに朝食よりも高い。

「ふぅ〜、終了っと」

そう言いながら自室のシャワールームへ行く。
 待ち合わせまで、あと二時間。

(急がなくっちゃ)

いつもより手早く、然しきっちり体を清める。
デートなのに汗のにおいがするなんて、ビーデルには耐えられない。
警察に呼ばれたりした後は我慢するが…。
 用意していた服に着替える。
出動に備えて、いつも通りTシャツにジーンズにスニーカー。
お洒落したいけど、出動もあるしまだ照れがある。
ついつい普段の格好と変わらない。
それでも、と取り出す。
 これだけは『普段通り』ではない。
親友に手伝って貰い、自分的にも見た目的にも丁度いいのを探した。

「ん〜」

きゅい、きゅきゅ。

元々、桜色。
然し、それをさらに彩る。

(変じゃ…ないわね…)

確認するビーデル。
鏡に映るのは自分。
彩られた唇を見て、ヨシッと内心思う。
親友曰く『キスしたくなる唇ね』だそうだ。

「あ!遅れちゃう!」

そうして慌てる。
慌ただしくビーデルは口紅をカバンに突っ込み、自室を後にする。

 イレーザの言うとおり、彩られた唇が悟飯の目を奪うことになるのは、十数分後。
とは言っても、悟飯は何でそんなに唇が気になるのかはわかっていないが…。



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あとがき。
100のお題の『唇』を『口紅』と勘違いして描いたイラスト……。
ダメダメ過ぎ!!
話はなんだか、よく解んない感じです。
朝起きてから、デートに行くまでと言う中途半端なお話ですいません!!
まだ付き合い始めのちゅ〜前のお二人ですかね…。
本当にすいません!!

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