REBORN!
□いくつかの選択肢の中で
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「沢田綱吉は僕のもの」
二人分の声が見事に重なった。
それは決して意図して重ねた訳でないことは、睨み合う二人が放つ殺気からよくわかった。
「ちょ、ヒバリさんも骸も! そんなことでケンカしないでよ!」
「そんなこと?」
またも二人の声が重なる。
不本意な現象に二人の空気がさらに歪んだ。
「綱吉はどうでもいいの?」
「考えるまでもない、ということですか」
真逆から歩み寄る二人からのプレッシャーでツナは泣きそうになった。
「僕がいいんだよね?」
「僕を選びますよね?」
差し出された二人の手は、拒むことを許しはしない。