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□第一話「人生万事塞翁が虎」
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無事に成人男性(?)を運び終わった後
一緒に助けた女性…女の子(?)は
大きく溜息をついた。
「…はぁ…。」
「此の人のせいですいません。
いっつもこの人こうなんです。」
「…だ、だ大丈夫です…」
「ご迷惑かけちゃったので今度お礼でも…」
prrrrr
女の子(?)の携帯から
本屋さんとか喫茶店で流れてそうな音楽が流れてきた。
「すいません。
電話がかかってきてしまったので
少しの間この人見ておいてください。」
川に流れてた人を僕に預けて女性は電話に出る為
橋の方まで上がっていってしまった。
「…にゃあ」
そういえばさっきから足元に
猫がいるの気づいてないのか?
僕に彼の人が声を掛けてきた時からずっと足元にいる。
女の子(?)の足元にいる猫を凝視していたら
流れていた人が起きた。
勢いよく起きるその姿は異国の怪物。
「か、川に流されてましたけど…」
そう云うと成人男性(?)は
キョロキョロし始めた。
「__助かったか」
「………ちぇっ」
僕は耳を疑った。