本棚〜長編〜
□infinite
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“ボコっ!!”
鈍い音がするエースの方を見る。
「エース。なに侵入者と和んでんだ!」
そのエースは頭おさえてうずくまっている。
「いきなり殴るなよっ!マルコ!」
マルコ…。
マルコ……。
マルコ………。
私の中でその名前が木霊する。
胸には大きな白ひげのシンボルマーク。
気だるい表情。
パイナップルの様なシルエット。
その姿は私の憧れていた人物とまったく同じだった。
『不死鳥マルコ…。』
「てめぇら。何者だよい?!」
鋭く睨まれる視線には殺気が含まれていた。
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