本棚〜長編〜
□infinite
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「なぁ、マルコ…。オヤジ…孫が欲しかったんだな…。」
「みたいだな…。あの顔見たら何も言えねぇよい……。」
ウンウンと頷く3人。
「おっと、こうしちゃいられねぇ。宴の用意をしに行くか。」
そう言ってサッチは船長室を出ようとした。
『サッチさん!私も何か手伝います!』
そう言う私の方を振り返った。
「いやでも今夜の主役だし…。」
「連れてけよい。どうせすることもないしな。」
「わかった。じゃあ、アヤメちゃん手伝ってくれ!」
『はいっ!』
子供達はオヤジ様に任せておこう。
というか、離してもらえそうにない。
私はサッチと共に部屋を出る。
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