本棚〜長編〜

□infinite
1ページ/9ページ



「“シャンブルズ”」


その声と同時に、私の腹部に圧迫感を感じる。


技をかけた人物の小脇に抱えられていると気付くまで、数秒を要した。



『ロ、ロ、ロー様!!!』


ワンピース界におけるイケメンキャラ。


トラファルガー・ローに私は小脇に抱えられている。


「………。」


ローは無言で私を地に降ろしてくれた。


私は、目がハートになり、口を両手で覆い、絶句した。


何を隠そう、ワンピース界でマルコに次ぐ憧れの人はローなのだ。


私が知っているローよりは少し若いだろうか。


それでも、色気はムンムンで、フェロモンが垂れ流されていた。



『助けて頂いてありがとうございます!!!』


深々と頭を下げて礼を言うと、ローはチラリと視線を向けた。


『「…………。」』


無言で見つめ合う、私とロー。


ローの瞳に吸い込まれそうになる。


う、浮気してしまいそうだ…。


しかし、そんな幸せな瞬間もすぐに終わりを告げる…。


.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ