本棚〜短編〜

□大きな家族の小さな家族
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夜空には月が半分、顔を浮かべている。


エースが加入してから、この月は何度満ち欠けを繰り返しただろうか?


私は風を受けながら酒を飲みたい気分になった。

船長室のすぐそこは私のお気に入りの場所。



今日はエースが2番隊の隊長にと打診を受けていた。


先程、エースが神妙な面持ちで船長室に入っていくのが見えた。


時折、オヤジ様の豪快な笑い声が聞こえる。




きっとエースは隊長の話を承諾するだろう。



そんな事を思いながら、淡い色の酒の入ったグラスを傾ける。




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