本棚〜短編〜
□嫌いっ！
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あぁ、今日もかっこいい…。
その眠たげな眼も、ジャケットからチラチラのぞく細マッチョも、家族愛に満ちた雰囲気も…。
全てが愛おしい…。
『マルコ隊長っ！！！』
私は、自隊の隊長を満面の笑みで呼ぶ。
「…………ょぃ。」
私とは対照的に眉間に深い皺を刻むマルコ隊長。
そう…。
マルコ隊長は、私の事が嫌いなのだ。
最近は、仕事の話をしても目を合わせないどころか、返事の声すらたまにしか聞けない。
少し前までは、普通に笑い合って話して、訓練して、仕事を一緒にしてたのに…。
初めこそ、私も戸惑ったが、今では苦笑いで済ませるようになった。
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