本棚〜長編〜

□infinite
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「アヤメちゃ〜ん。こっち来て食べなよ!」


聞き覚えの無い声の方を向くと、王子様ファッションが目に入った。


『ハルタさん!初めまして!』


「やだなぁ。さん付けなんてやめてよ〜。絶対アヤメちゃんの方が年上なんだし!」


『………じゃあ、ハルタ。』


うん!と返事をするハルタは、とても爽やかな笑顔を浮かべているが、この子には絶対に逆らってはいけない何かある気がした…。


そして、ハルタと逆隣には和服をセクシーに着崩したイゾウが居た。


『イゾウさん、お世話になります。』


「あぁ、妹なんて初めてだからねぇ。皆はしゃいじまって、悪いねぇ。」


うわぁ〜、大人!


そして、私の髪を一房手に取り、
「まぁ、こんな可愛い妹なら当然だろうけどねぇ。」


『!!!だ、ダメです!イゾウさん!わた、私には主人(マルコ)がいますので…。』


「ククク。そうかい残念だねぇ…。」


そう言って、意地の悪い笑みを浮かべるイゾウは黒い色気を醸し出していた。


危うく妊娠しそうな色気だ…。


イゾウは、私の中の押し倒したいランキング第2位に見事ランクインした。


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