本棚〜長編〜

□infinite
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「アヤメー!!!」


数個拾い上げて、最後の1つを拾い上げようとした時、急に野太い声に呼ばれた。




―グサっ!!!―


『っ〜〜〜!!!』


声の方を振り返ろうとした瞬間に左腕に凄まじい衝撃が与えられた。



『ティ…ティーチ…。』


そうそこには、ティーチがいつもとは違う凶悪な笑みを浮かべ立っていた。


そして、私の腕にはティーチが投げたであろう小型のナイフが刺さっていた。


腕からは出血が見られ、ジンジンと脈打ち、叫び上がりたくなる程熱い。


「ゼハハハ〜。悪ぃなアヤメ。これは頂いて行くゼ。」


そう言って、ティーチが拾い上げたのは私が最後に拾うとしていた、果物だった。


まさか!このスチュエーション…。


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