本棚〜長編〜

□infinite
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『ティーチ…。残念だけどそれは、ヤミヤミの実じゃないわよ…。』


そう、今ティーチが手にしている実は、大きいりんごの様な形をしていて、色は真っ黒だ。


私が知っている、ヤミヤミの実とは似ても似つかなかった…。


「ゼハハハ…。どうして俺がヤミヤミの実を探してるってしてやがる!!」


『教える訳ないじゃん…。』


「まぁいい。残念だがコイツは、ヤミヤミの実で間違いねぇ!!この実が俺を呼んでいるからなぁ!!!ゼハハハハー!!!!」


そして、歯の抜けた大きな口を上に向け、ヤミヤミの実をその口に放り込もうとした。


『させるかっ!!!!』


咄嗟に、私は自分の左腕に刺さるナイフを抜き、ティーチの手を目掛けて、思いっ切り投げつける。


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