【文スト】ポートマフィアに入りたいと思っていたらトリップしたけど敵対組織だった件
□第一章
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「今日もポートマフィアの皆さんは格好良いな〜!」
誰もいない橋の上で一人スマホを見つめる人間、観園寺名前
横浜に住む高校一年生で走ることと運動することとごちゃごちゃした人間関係が嫌い。
しかしそんな自分を一人だけ笑顔にしてくれる者があった。
中原中也!!
授業中も昼寝中も昼も夜もまるで自分が罪人のように思っている相手。
中原中也は、もう本当に素晴らしい。
マフィアでも詩人でもラ〇ヘブンでも文〇ルでも神だと思う。神。尊い。
私はそんな中原中也様の画像を拝んで拝みまくるのが好き、否、生き甲斐だった。
私が貯めに貯めた中也様の画像は既に二千を越えている。
パソコンに保存してるから実際はもっと多いだろう。
それだけには留まらず中也様の動くお姿をこの目に焼き付け、直ぐ様スクショ。
詩人の中原中也の詩に浸ってしんどい...と言い彼の人生を調べまくって微笑み、中也のグッズを買い漁ったりとオタク全開な事を行っていた。
まだ語りたいが流石に引かれるのでやめておこう。
そんな訳で今日も中也の尊い顔を眺めふふふと不気味な笑みを貼り付けていた私だったが
「ねえ、名前。一緒に帰ろうよ」
げっ
目の前にいたのは一緒に行動すると必ず中也様に貢ぐおか...じゃない、
お金が半分以上無くなる華ちゃんだった。
華ちゃんは私をねめ回すように見つめた後私のスマホに手を伸ばしてきた
「駄目!」
「はぁ?」
「そんなに大事なものなの?」
華は呆れ顔でため息を吐いた。
大事も何も、命に関わるものだ。
健全な友達に狂気とも呼ぶべき中原中也の画像がある。
ドン引き所かもう二度と口を利いてくれないかもしれない。
「だから駄目。大事なものなの」
「見せて」
油断した。
華は私が華に注意したその瞬間に左手にあったスマホに手を伸ばしていたのだ。
「あっ」
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