【文スト】ポートマフィアに入りたいと思っていたらトリップしたけど敵対組織だった件

□第ニ章
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「...ぁ」



無音。

体が鉛のように重い。
目を開けても何か明るいものが見えるだけだ。

首を動かす。

頭に触れる枕の感触、紅茶の匂い
手を動かす。


動かない。
背後には何かで拘束されたような感覚があった。



え?
あれ...?

何?





私はトラックに跳ねられて

其れから、どうなった





?「目が覚めたかね。」

低い声がした。声の主に耳を傾ける。
未だに目は見えない。



タオルか何かで抑えられているようだ。



?「オルコット君。タオルを頼む。
女の表情が分からん。」

?「は、はいい!」



さっきの低い声とは違い、気弱な声がする。足音が私に近付いてきた。

もしかしてこれ、死...


「嫌、近寄らないで」
身を固くするが、抵抗することは出来ない。手首の拘束の所為で動けなかった。


?「ひ、酷いことはしませんっ
失礼します」


誰かが私のタオルを取った。

「はっ」




その瞬間、私の目の前は光で溢れる。
まず目に入ったのは豪華なシャンデリア。こんな光の明るさ、見たことがない。
それに豪華な内装、絨毯
そして、赤い椅子に腰掛けた金髪の男
奥に見える丸眼鏡をかけた女の人


「どうした。開いた口が鰯のようだぞ」


「フ、フ、フィッツジェラルドさん」


文豪ストレイドッグスの組合〈ギルド〉北米最強の異能力者達が集まる、もはや都市伝説とされた...

脳内に熱いナレーションが入る。


まさか、本当にフィッツジェラルドなの?


「ほう、私の名前を知っているのか」
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