長編 輪菊(りんぎく) 完結

□第三話 人選
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そこへ通りかかった一期一振
主が困っているのを察して、弟達を追い払ってくれる


一期一振か……

だめだめ、人格的にはOKだけど、見た目が王子様過ぎる
(↑何だその理由?)



しかも今の状況から考えて、最初に大人数で行くのは、危険だと思った
あちらの世界で、個々が自由に行動する粟田口を想像すると怖くなる


おふっ……(←鳥肌立った)
小さな子達は、可哀想だけど後回しにさせて貰おう

今回は初めての遠征だし、少人数の大人で行こうかな
何があっても冷静に対処出来る、無難な見た目の……誰か居ないのか?


引き続き本丸内を歩いていると、短刀ならまだしも大きな刀剣達までもが、浮かれた様子で話し掛けてくる



蜂須賀「『現代遠征』のメンバーは決まったのかい?俺を選んでくれたら嬉しいんだけどな」

蜂須賀虎徹……金ぴか過ぎてアウト しかも二人きりでの外出は身の危険を感じるからダメ



山伏「カッカッカッ、主殿!ご機嫌は如何かな?」

山伏国広………カッカッカッでアウト 街中でその笑いと喋りは目立ち過ぎる



愛染「大将、あっちに明石も連れてっていいか?」

蛍丸「ムリだよ、本人が行きたがると思う?」

愛染国俊……赤髪でアウト
蛍丸……腐った女子(?)に誘拐されそうだからアウト
明石国行……見た目はギリOKなんだけど、ニートで部屋から出たの見た事無いからアウト



山姥切「……………」

山姥切国広………意思の疎通が出来ないからアウト



三日月「主、『現代遠征』のメンバーは決まったのか?皆、楽しみにしておるぞ」

三日月宗近………天然系お爺ちゃん。突然、徘徊されると困るのでアウト



江雪「もしお小夜が行きたがっても、心配なので連れて行かないで下さい」

江雪左文字………過保護過ぎてアウト
(↑最早、意味不明)



はぁ……疲れてきた……

こうやって改めて見ると、個性的な人物が多い事に気付く
普段、本丸で接する分には、何の問題もない
むしろ、その個性が楽しくもある
でも、現代ではなぁ……目立たれては困る


だんだん当初考えていたような『無難なタイプ』ってのが、居ないような気がしてきた


疲れ果て、心が折れかけたその時、背後から話し掛けて来た彼
その刀剣男士のお陰で、全てが解決する

その彼とは
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