ジヨンベ
□Stay with me.
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「ヨンベ、どこにいてる?」
「ん?練習室かな?知らないけど」
たまに情緒不安定になる時がある。
そんな時は、ヨンベがそばに居てくれなきゃ、おれは無理になる。
練習室にも、、、いない。
時計は、21時。
もう、先に帰ってるのかな?
電話をかける。
着信音が鳴ってる間、ドキドキする。
「はい、ジヨン?どうしたの?」
優しい声が、耳に響く。
「ヨンベ?どこ?」
「今は、後輩とご飯食べてるよ。ジヨンも来なよ」
後ろは、ガヤガヤしてる。ご機嫌なヨンベの声。。。。
ピッ
なぜか、おれは電源を切ってしまう。
情緒不安定な時、おれが辛いとき、
ヨンベが楽しそうにしてるのに、邪魔しちゃダメだ。。。
なんて、それは言い訳。
ただ、自分以外の人間と、楽しそうにしているヨンベに、辛くなった。
情緒不安定なときは、何もかも全部、マイナスに捉えてしまって、辛くなる。
もう、今日はしょうがない。家に帰ってお酒飲もう。
誰かを呼び出して騒ぐ気にもなれず、おれはトボトボと家に帰る。