わたしと‥‥
□新学年
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「この前はごめん」
「きにしてない」
私がそういうとフレッドは眉をひそめる
「そんなことないだろう。
ずっと避けてた」
「どんな顔して会えばいいかわからなくて」
「いつも通りの君でいいんだよ」
そんなこと言われても、私からしたら深く考えなきゃいけないことのような気がして無理だよ
なんて言えずごめんと一言言った
「僕考えたんだ。いたずら道具の店。開こうって。」
「また突然だね?どうして?」
私がそう聞くとフレッドはそのまま後ろに倒れて夜空を見上げる
綺麗な月が私たちを照らしていた
「ジョージとも話してたんだ。
ここをやめて店開こうぜって」
「辞める必要はないでしょう?」
「そんなことはないよ。
僕たちの道具は結構人気だし、辞めて働けば母さんたちが楽になる」
「でも開業資金は?」
「ハリーの去年の優勝賞金。
投資してくれたんだ」
ハリー‥‥いつの間に。
けれどのんとなくわかる。
彼らの作るいたずら道具は確かに売れる。
それに彼らが作る魔法は新しくてユーモアがあって、そんな簡単には思いつかない