わたしと‥‥
□新学年
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「それと、アリシア覚えてて欲しいんだけど」
フレッドはそういうと私の耳元へ顔を近づける
「な、なに?どうしたの?」
「‥アリシア、アリシアは俺のこと好き?」
「‥えっえ、好きだよ?」
「‥そっか」
フレッドはそういうと優しく笑って私の首元へ顔を埋めた
「俺も好きだよ」
「うん、知ってるよ。フレッドは家族だもん」
「‥家族かあ」
まじか、そう続けてフレッドが少し笑ってる声が聞こえた
「まあいいや。」
そして彼はそういうと私の手を握る
私よりも大きな大きな手
ゴツゴツしてて男の子の手でちょっとドキッとしたりもする
けど小さい頃からずっと握って来てる手。
この関係を壊したくない。
そう思いながら二年生の頃から片思いを続けてきた。
絶対にこの気持ちは隠し通すってきめてるし、彼とアンジェリーナがいい雰囲気なのも知ってる
私に好きっていうのも“家族”だから。
きっと、そうだ。
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