私の愛した闇
□猫と蛇
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「ここがダイニングだ。
好きに使っても構わないが、ほとんど下の者がやる。」
ヴォルデモート卿に邸全体を案内してもらっている。
「ヴォルデモート卿は、あの‥」
「ん?」
「お好きなものとかは‥なんですか?」
恐る恐る聞くと、ヴォルデモート卿は顎に指を当て少し首をかしげる
「好きなもの‥か。
あまり考えたことないな。基本的に不味くなければ食べれる。」
「あ、甘いものはお好きですか?
チ、チーズケーキとか‥‥。」
わたしがそういうとヴォルデモート卿は小さく「チーズケーキ‥」と考え込む
「セシリアが作るなら、僕は食べるよ」
そしてこう答えた
「わ、かりました!
今度お作りしますので、食べてみてください!」
わたしがそういうと卿は「楽しみにしてるよ」と笑ってくれた
–––
「ここが僕の部屋。基本的に魔法を教える時はここにきて。」
扉の前まで案内され、わたしは頷く
「まあ、これから毎晩一緒に寝るから移動は一緒にするけどね。」
そしてそう不敵に笑われる。
「ま、毎晩ですか!?」
「何か不都合でも?」
「あっ、ありません!」
思わずそう答えたけど、今朝起きた時だって顔が隣にあったってだけでドキドキしすぎてやばかったのに‥
これが毎晩なんて‥!