私の愛した闇

□終わった夏休み
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夏休みも終わり、ホグワーツ特急に乗って帰ってきた人たちが続々と寮に戻る


「あら、時間がないわ‥もう少しで着替えなくちゃ」


談話室の窓で湖を眺めていた、中くらいの身長で、ウェーブがかった金髪の女の子がそういった

「ドゥルーエラは着替えるのが遅いもんな」


そして黒い髪に灰色の瞳、端正な顔立ち。
女子生徒とあまり変わらない身長であったが誰もが認める美少年が少女にそういった



「女のほうが
ドゥルエーラで男がシグナス・ブラック。
2人は許嫁だよ」


ソファで隣に座っていたリドルくんは私の視線に気づいたのか、そう説明してくれた。


「んで暖炉の近くのソファで肘ついてうたた寝してるのが
オリオン・ブラック。
その目の前で女子たちとキャーキャー騒いでる青みがかったブラックの髪の小さい女がヴァルブルガ。
こいつらも許嫁。
けどオリオンはあまり前向きに検討はしてないみたい」


ふむふむと頷きながら顔をインプットさせる。

シグナスがやんちゃそうな感じに反してオリオンはとても静かで無表情という印象だ。

さっきから見ているけど自分にキャーキャー言ってる女子に笑うこともせず、「久しぶり」と声をかけられても「あぁ」と一言返すだけ。

端正な顔立ちにサラッとした黒い髪。長い睫毛と灰色の瞳。
そしてシグナスとは違い身長もたかそうだし、なによりお人形みたいだった
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