わたしと‥‥

□新学年
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本も読み飽きた頃だし、そろそろ“いつもの”ところへ‥


わたしはまだ読んでない本だけ借りて、あるところへ向かう。



それはジョージにもフレッドにも、ハーマイオニーにもいってないところ。



それはわたしと“あの人”のヒミツ


隠すことでもないけれど、2人で色々と研究するのは楽しいからだ。



「コンコーン!リドル先生、はいりますよ!」


ノックを口で言い扉をひらくと黒いローブを脱いで、
白いシャツの上にブラウンのチェックのベスト、黒いズボンを履いたリドル先生がそこにいた



「ああ、セシリア。やっときたか。
待ちわびたよ」


リドル先生はそういうと何かを作っていた鍋に蓋をする



「透明になれる薬はやっぱり難しい。どう思考錯誤してもだ‥いや、君の課題は難しいね」


リドル先生はそういうと散らかった机の物を避けてわたしにココアを入れてくれた


「課題っていうか、透明マントがあるなら作れるんじゃないかなと思ったんです。
魔法動物のデミガイズの毛なんかは透明マントに使われるみたいですし、それさえ手に入れば‥」

わたしがそういうとリドル先生とは大きく首を振った


「それはわかってるけど無理に近いよ。
何故なら、デミガイズは捕獲能力を有する魔法使いや魔女にしか捕まえられない。生憎僕らはそれに当てはまらないよ。」


彼はそういうと大きくため息をつき部屋のソファに倒れこむ


「学生達に色々教えるのも楽しいけれどやっぱりぼくはこういうものを研究している時が一番幸せだよ。」


リドル先生はそういうとわたしを見る


「ねえ、一緒にホグワーツを辞めて研究しないかい?」

「えっ」


「君とならいつまでも一緒にやってから気がするよ。屋敷もあるし、好きに使えばいい」


まるでいいこと話思いついたかのような表情をするリドル先生


けれど‥

「だめですよ!わたしはちゃーんと卒業します!」

わたしがそういうとつまんなそうな顔をしてまたソファに倒れこんだ


「僕のこういうところを知っているのは、君だけなんだけだね‥」




「何か言いましたか?」


「いいえ、なにも?」




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