薄桜鬼

□壁を壊して
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ある朝、西国の鬼の頭領である
風間千景は、激しい腰の痛みに
目を覚ました。

「…っつ…痛っ」

その声に反応して、窓際にいた男が
振り向く。

「おい、大丈夫か?」

「大丈夫も何も、土方!
 貴様のせいであろう!」


昨夜、恋人である土方と久しぶりの
逢瀬を楽しんでいたら、
夜は結構激しく盛られ…
一体どうしたらあんなに体力が
残るのだろう。


「でもよ、お前だって乗り気だった
 じゃねえか」

「そんなことはない!
 次あったときは無しだ!」

土方の一言が効いたのか、
風間は更に機嫌を悪くし、
その日は雰囲気が悪いまま
別れてしまった。



5日後…………

「風間、今日も雪村千鶴の元には
 向かわないのですか?」


「暫くは行かん!絶対に行くものか!」


「あなたからも何か言ってください、
 不知火。5日前からこの調子で
 何もしないのですよ…」


「しゃーねぇなァ?
 そーいや、あの鬼の副長さんが
 最近は寝不足でぶっ倒れそう
 とかって原田が…っておい!」

「風間!?」


風間は不知火の言葉を聞くや否や
新撰組の屯所へと急ぐのだった…
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