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□こんな気持ちは初めてだ(鮎沢Ver)
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碓氷もそんな鮎沢を見て一瞬動きが止まる。


碓氷「あゆ…さわ…」

鮎沢「頼むから…もう帰ってくれよ…」

碓氷「鮎沢…」

鮎沢「わからないんだ…碓氷を見ていると…胸が締め付けられるようで…」

碓氷「…」

鮎沢「なんでこんな…」


碓氷は気が付くと鮎沢を抱き締めていた。


鮎沢「おい!離せよ!」

碓氷「離さない」

鮎沢「離せって!」


そう言いながらいつもなら突き放せるのに、今日はいくら押しても碓氷が離そうとしなかった。


碓氷は鮎沢の感情が自分に向けられていることを知り、嬉しさが隠し切れなかった。


碓氷「鮎沢…」

鮎沢「なん…だよ…」

碓氷「全然力入ってないよ?」

鮎沢「お前のせいだ…」

碓氷「うん…」


なんでだろう…こんなに胸が苦しいのに碓氷に抱き締められることがそんなに嫌ではない自分がいる。


今までは敵視していたというのに…。


本当にどうしちゃったんだ…。


誰か…教えてくれないか…。
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