Love yourself
□手紙
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お昼前に学校が終わり、みんなが帰っても、私は教室に残っていた。
なんで。
亀梨くん…。
何にも言わないで、転校なんて…。
カサッ…
ん?
机の中になんとなく手を置くと、何か入っていた。
「ん?」
ノートを切って折られた紙が一枚入っていた。
何だろう…。
2枚に折られたその紙を開く。
!!!
「…なにこれ」
そこには、見慣れた亀梨くんの字で
『まりん、おまえが好きだ』
そう書かれていた。
何なのこれ…。
嘘だ…。
だってあんなにイタズラばっかり。
あんなに嫌がらせばっかり。
「…なんな…のよ…」
見慣れた亀梨くんの文字に私の涙がポツポツ落ちて、文字が少し滲む。
授業中の小声の会話。
いつも繰り広げられる私へのイタズラ。
今になると全部愛おしくて。
だけど、私、亀梨くんのこと何にも知らなくて。
「…ラブレターの…つもり…?」
教室で一人、私は泣きながらそう声に出す。
本当…最後まで自分勝手なんだから…。