名探偵コナン
□黒の組織
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次の日、隣で眠っている奈南を起こすと珈琲を渡す。
まだ、眠いようで目を擦りながら身体を起こすと
『ありがと…ぉ…はよ…』
フニャッと笑って珈琲を受取る。
「はよ。ほら、しゃきっとしろよー。」
これが日課になっている。
寝顔も寝起きの顔も可愛いから毎日楽しみだ。
この女は隙が多いから心配になる。
しっかりしてて、隙が無いように見えるがそれは見せかけだ。
こーやって、俺といるときは隙だらけでやっぱ女なんだなって思う。
『ジン、今日仕事?』
珈琲を飲んでやっと目が覚めたのか俺の事をクリっとした目で見つめてくる。
「いや?今日はねーよ?」
すると、嬉しそうに抱きついてくる。
『じゃー、今日はずっと一緒だねー♪』
こんな可愛いこと言われるから頬に熱を感じる。
いつになれば慣れるのかと思っているが、慣れることなんかないだろうな。
愛した女が俺を見てくれて、求めてくれる。
そんな感覚に…俺には合わねー言葉かもしれねーが、"ときめく"そんなんばっかで、慣れることよりもここからどうすりゃいいかを考えてばっかだからな。
「たく、朝から何可愛いこと言ってんだ。」
耳元で囁くと奈南も顔を赤くする。
「顔赤くなってんぜ?」
クスッと笑えば奈南はぷくっと頬を膨らませて
『ジンだって赤いもん!』
なんているから、また笑えてきて『もう、笑わないでよ』と返すその唇に俺は口付けた。
『っん…//』
静かになったお前はまた俺に強くしがみついてきて
『ジン大好き!//』
俺は再び頬に熱を持つと照れくさくでも伝えたい。
「俺は愛してんだよ。」
微笑んでずっと続けばいいなとお互い心の底から思い願った日になった。
ずっと、ずっとお前は俺の女だ。
何があってもな
愛してる。