乃木坂

□ツンデレ
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起きて。早く。早く起きろって。

スマホから流れる飛鳥の可愛い声を5回再生したところで止め布団から出る

なんて目覚めのいい朝なんだ。
ようやくゲット出来た飛鳥のボイスで目覚めることができるなんて...
朝から興奮して鼻血が止まりません。

鼻にティッシュを詰め飛鳥コレクションに目を通しながら服に着替え飛鳥を起こしに行く。携帯片手にな。鼻血が止まったようなので勿論ティッシュはゴミ箱へ

「飛鳥ー」

小声で声をかけながら飛鳥の部屋に入ると案の定すやすやと心地よさそうに眠っている

絶好のチャンス

右手には携帯をポケットにはカメラを仕込み撮り続けていると写真の中の飛鳥の目が開いていることに気づく

「んがっ!」

びっくりしすぎて人体からは出ないであろう音が出た

可愛いとはいえ突然開いた目に恐怖を覚えたのは仕方ないと思うの

「何してんの」

寝起きの低い声で睨みつけられる

「え?飛鳥ちゃんをー。起こそうかなって」

「...」

無言のまま体を起こし枕を手に取る飛鳥を見つめていると、気づいた時には痛みとともに目の前が真っ暗になる

「携帯貸して」

「い、いやだぁぁぁ!」

飛鳥を振り切るように部屋から飛び出し自分の部屋に逃げ込む

「ふ、ふぅ...危ない危ない」

「開けて」

「ひぃっ!開けない!」

「...早くして」

「やだぁ!」

急いでパソコンを開きパソコンの中に携帯の中身を保存していると

「お姉ちゃん...」

めちゃくちゃ可愛い声で寂しそうに呟く飛鳥に吐血しそうになる

「開けて?...飛鳥寂しい」

はううう。開けるっ!すぐ開けるからね!

扉を開けると悲しそうな顔をした飛鳥がお姉ちゃんと腕を掴んできた

可愛い...可愛いがやばい。
襲いたい今すぐにでも

「ばーか」

そんなことを考えてる隙に携帯を奪い取られる

「あしゅう!そんな殺生なぁー」

「うるさい。盗撮とかすんな」

「いいじゃん!」

「良くない」

「なんで!あしゅだって私の写真撮ってんじゃん!」

「なっ!そんなことしてない!」

「嘘だ!知ってるんだもん!」

「何をだよっ」

「あしゅが私専用のアルバム作ってるのみたんだから!」

「うっうるさい!変態!最低!ばーか!」

顔を真っ赤にして携帯を投げようとする飛鳥の手を掴み部屋に引き込むと鍵をかける

可愛すぎない?可愛すぎてついつい鍵かけちゃったけど怒るかな?

「な、なによ」

「ツンデレだなぁ。飛鳥は」

「そんなんじゃない」

「可愛い」

自分の出来る限りの真面目な顔をして飛鳥の頬を撫でると大きなお目目をさらに開き恥ずかしそうに顔を背ける

ええええ、そ、そんな顔されたらお姉ちゃん歯止め効かなくなるじゃん!
朝から襲っちゃうよ?
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