乃木坂
□キャプテン
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「キャプー。キャプー?んー?おーい。れいかー」
収録が終わり玲香と話がしたくてさっきから探しているのに何故かいない
おかしいな、さっきまでいたと思ったのに
「どうしたの?」
キョロキョロと探していると麻衣が首を傾げ、体当たりをしてくる
「ん?ああ、玲香見てない?」
「見てないなー。なんか話?」
「うん。」
腰に抱きついてくる麻衣を剥がし台本の端にどいやさんを書き続ける七瀬の隣に座らせると、七瀬にもたれかかり髪の毛を指に巻き付け出す
「なぁちゃーん」
「んー?」
「玲香みてない?」
「トイレやないん?漏れそーゆうてたから」
「おっ!ありがとー。」
「んー。なぁ、まいやん引き剥がしてから行ってくれへん?」
「おっけ」
「え!?やだ!ななせぇぇぇぇ」
「うるさいー」
耳に手を当て嫌そうな顔をする七瀬から麻衣を引き剥がし楽屋を出るが、中から「ななせぇっ」と叫ぶ声と「うるさい」と怒る声が聞こえてきたから引き剥がした意味ないな
トイレへと向かいれいかーと声をかけるがトイレ内はシーンとしていて人影は見当たらない
「?どこだろ...」
トイレを出ると突き当たりにある誰もいないはずの楽屋に目が止まる
ん?なんで電気ついてんだろ
コンコンっとノックをしてから中に入ると少し頬を染め服の乱れた玲香がソファーに座っている
「...何してたの?」
「え!?えーっと...そのー。そう!ダンスの練習!」
「ふーん。ここで?レッスン室あるのに?」
「うっうん!ほら、レッスン室は混んでるからさー」
「そうだねぇ。一人でしなくても私も誘ってよー」
「へ?」
「ん?ダンスの練習でしょ?」
「あ!そうそう!」
慌てて身振り手振りが大きくなっている
まぁ、玲香が何してたかなんて楽屋入る前から声でわかったけどね。
隠したいみたいだし知らないふりしてあげよう
「とりあえずさ、話したいから楽屋戻ろ?」
「探してたの?」
「うん」
「ごめんー!。わかったぁ!」
誤魔化せたと思ったのか普段通りふにゃふにゃと笑い腕を絡ませてくる
悪戯したくなりぐいっと引き寄せ
「気持ちよかった?」
と聞こえるか聞こえないかの声量で囁くと数秒考えたあと顔を真っ赤にさせ俯く
ふはっ可愛いなぁ。
玲香の頭をよしよしと撫でると恥ずかしさからぎゅっと私の服を握りしめてくる
楽屋に入ると台本の端にどいやさんを大量生産し続ける七瀬とその横から「可愛いね」と言いながらセクハラをしまくる麻衣が目に入る
「あ。玲香おったんや」
「うん。うんこしてた」
「ふぇっ!?してないよぉ!」
「え?じゃあ、なに、してたの?」
「あっ...うんちしてた...」
「だよねぇー?」
うぅーと唸る玲香の手を引きソファーに座らせ本題の話に入る
「玲香」
「なにー?」
「一緒に住まない?」
「へ?」
「だから、私の家に来ない?」
「きゃあーーーー」
「ちょ、麻衣うるさ。」
「まいやん静かにせな。今玲奈プロポーズしてるんやから」
「ねぇ、玲香?一緒に住みたい。」
放心している玲香の髪をかきあげ玲香ーと目の前で手を振るとはっとした顔になる
「ほ、ほんとに?」
「うん。嫌かな?」
「嫌なわけない!ほんとにいいの!?」
「もちろんっ。寂しい思いさせたくないし。一人であんなことさせたくないしね?」
「っ!ばかっ!最後のは余計だよぉ」
「ごめんごめん。」
頬をぷくっとさせ怒る玲香を抱き寄せキスしてやろうかと思ったけど七瀬も麻衣も見てるから家に帰ってからのお楽しみにとっておく
べろっべろになめたくってやる...うひひ