乃木坂

□ふわふわ
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「はむっあむあむあむ...おいひぃ」

3次元の人間に必要の無い擬音を口から出しながら楽屋に置かれてある差し入れを食べる松村を正面から眺める

「ふひっなんでみるんよぉ〜」

「んー。可愛いなって」

「えー!うふふっ嬉しいー」

頬を両手で押さえあざといとも取れる行動をする松村を真顔のまま見つめ続ける玲奈

「なんや見られたら食べれへんよぉ〜。あんま見んといて!」

「いいから。食べな」

恥ずかしそうにする松村に新たな差し入れを渡す

「...うん。はむっあむあむあむ」

「...」

笑顔で擬音を出しながら食べる松村を無言で見つめている様子を見ていた白石が首を傾げながら近づく

「え?待って?玲奈は何がしたいの?」

「見てる」

「うん。それは分かるんだけど」

「...可愛いでしょ?」

「うん。確かに可愛いよ?でも、いつもの事でもあるじゃないですか。」

「うん。」

「やだ。もう。私には玲奈がわかんないっ!」

「...見てたの」

「へ?」

「まちゅのファンになっちゃった」

「えーっと?松村を見てたらファンになったから眺めてるのかな?」

「そう」

「ふむふむ。なるほど。なるほどねー?」

頷きながら橋本と西野の元に戻るとわっかんないっと頭を抱える

「玲奈口下手やからなぁ」

「確かに」

「口下手すぎるだろっ。あんなだっけ!?」

「うーん。」

「ん?」

「どうしたん?」

「玲奈って昨日夜中まで撮影だったよね?」

「あぁ、せやなぁ」

「もしかしてすんごい眠いんじゃない?」

橋本の言葉に3人は玲奈を見てみると真顔のまま眺めていた玲奈の目は閉じている

「寝てる?」

「寝てるんちゃう?」

立ち上がりそばに行くと規則正しい寝息が聞こえてくる

「しばらく寝させてあげよう...」

「せやな...」












白「玲奈っ」

「ん...ん?」

橋「起きてー」

「起きた...」

白「眠かったの?」

「...ん?ここどこ?」

白「NOGIBINGO!の楽屋」

「え?いつのまに?」

白「何言っての?え?記憶ない??」

「うーん...撮影終わって帰ってお風呂入って車乗って...そっから記憶無い」

西「え。ほんまに言うとる?」

白「おっとー?もしかして寝てない?」

「うん。長引いて朝方までやってたから」

橋「じゃあ、松村にお菓子食べさせてそれ眺めてたの覚えてない?」

「そんなことしてた?」

白「してたよ?すんごい異様な光景だったよ」

西「せやで。真顔でずーっと見てるんやもん」

「それは...頭おかしいね」

松「へ!?じゃあ、まちゅのファンになったって言うてくれてたんも覚えてへんの!?」

「そんなこと言ったの?私の推しは七瀬だよ」

松「期待させといて酷いわっ」

西「なな...照れる」

「...まいやん。七瀬持って帰っていい?」

白「だめ!」

「けち」


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