乃木坂
□共依存
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「まいやんっ。一緒に帰らへん?」
鞄を肩にかけ松村と話しながら教室から出ようとする白石に声をかける
「あー。ごめん。今日委員会あるからさ」
「そっか...待っててもええ?」
「遅くなるよ?それでもいいなら良いけど」
「うん!図書室で待っとるなっ!」
ニコッと微笑み、いってらっしゃいと手を振る七瀬の頭を撫で教室をでる
「なぁ、まいやん。今日委員会あらへんよ?」
「ん?知ってるけど」
「え!?なぁちゃんどないするん?」
「そーね。2時間後ぐらいに迎えに行けばいいでしょ。」
「その間何してるん?」
「んー。そうだねぇ...松村が相手してくれる?」
松村の髪を撫でふわっと微笑む
「あっあかんよ!まちゅには飛鳥がおるし、そんなんなぁちゃんに申し訳ない...」
「はーあ。松村は真面目だなぁ」
「まいやんが不真面目すぎんねん。」
はぁっとため息を付きほななと松村は玄関で待つ齋藤の元へ駆け寄り手を繋ぎ帰っていく
「...生徒会室行くか」
図書室の前を通り少し中を覗くと椅子に座り読書をする西野が目に入る
夕日に照らされた西野の横顔はあまりにも美しく白石の目を惹き付けて離さない
眠そうに目をこする西野にはっと気が付き見惚れていた自分に苛立ちながら生徒会室へと歩を進める