劇団員たちと見る夢

□アイスキャンディ
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談話室にて……

監督ちゃんがみんなの前でアイスを食べている…
棒つきの… いわゆるアイスキャンディってやつ





ただ、それだけなんだが………











「ん〜!お風呂上がりのアイス最高♪」


「……………監督先生……////」

「監督ちゃん…………マジやば………////」




アイスをくわえる監督ちゃんを、俺ら男どもはついつい見てしまう………


わかってない(・・・・・・)のは椋と三角くらい

ちな、臣さんはキッチンで何やら作業をしているから見えてない……


そして幸は何だかイライラしてる






ペロペロとアイスを舐める監督ちゃんを俺もつい見てしまう


(深夜番組の……なんか、アレみたいだな……///)





兵藤は見ないようにしているみたいだが……
結局チラチラと横目で見ているのがバレバレだ





そしてついに先ほどからイライラしていた幸が声をあげた




「………〜〜〜監督っ!!💢

アンタなんなの?!何でカップのアイスにしないかなぁ?!💢」


「え?え?💦幸くんどうしたの?😵

このアイス食べたかった?まだ冷凍庫にあるよ💦」



いきなり幸に怒鳴られて、当然だが監督は困惑している



「そうじゃないっ!

こんな野獣たちの前で棒つきアイス食べるとか…!どんだけバカなの?!煽ってんの?!💢」


「え?な、なんのこと??💦」




幸の言葉に俺たちも慌てる……




「幸チャン💦俺っちたち別に……💦」

「そ、そうだぞ幸…!別に変なこと考えてねーからな!!////」

「うるさい!その言い訳が変なこと考えてる証拠だろ!💢」



幸に一喝されて小さくなる太一と天馬…w



「監督ちゃんがアイス食べてるとこ、撮っちゃおー♪」

「ぁ、俺もそれ欲しいかも………」


一成が監督に向けてスマホをかまえ、俺も一緒になって画面を覗きこんだ




「はぁ?💦そんなの撮ってどうするの?!////」


慌てて顔を背ける監督ちゃん……



「どうするってそりゃ〜………オカズ……」

「おい…!摂津、てめぇ…💢」




兵藤が俺の胸ぐらを掴んできやがった…



「んだよ…!やんのかコラ……!💢」



「ちょ、ちょ…!何で喧嘩?💦やめなさいってば!」




監督ちゃんが俺と兵藤の仲裁をしようと立ち上がったときだった……




「ぁ、カントク〜!アイス垂れてるよぉ」



三角の言葉で監督は動きを止めた



「わ、ホントだ……!ぁっ………」




そして監督ちゃんの行動に俺らも動きを止めた……














パクっと………



監督ちゃんがアイスを一気に口に咥えたのだ……









「監督ちゃん、それヤバいっしょ……////」

「俺っちもうだめっす……///」

「無意識だから…余計たちが悪い……///」

「わんわんコンビも天馬も黙れ……💢」






と、そこへ稽古場から春組のやつらが戻ってきた





「みんな〜〜なにしてるネ?」

「あ、みんなおかえり〜

みんなもアイス食べる?」




監督ちゃんが残り少なくなったアイスを春組のやつらに見せる




「Oh〜!棒つきアイスね!

ペロペロ舐めるの最高ネ〜\(^^)/」

「へ〜…… 監督さんがアイスキャンディ……」




至さんが意味ありげな視線で俺たちを見回したので、ついみんな視線をそらせた






「カントク……… そいつらの前でそのアイス食べたの……?」


真澄の顔が強張っていく………




「ん?食べたよ?何で…?💦」


「Oh〜!ワコウドたちの前でそんなハレンチいけないよ〜!」


「なんの話?!💦」




困惑する監督ちゃんだったが、俺らとしては理解してくれなくていいことだった



それなのに…………












「俺たちが稽古に励んでるときに












みんなで監督さんのフェ○顔見てたわけだ…」

「「 〜〜〜ぃ、至さん!! 」」



俺と綴さんで至さんの口を塞ぎにかかったが、事すでに遅し………




監督ちゃんの方を見ると、やっと事の次第を理解したようで……顔を真っ赤にしながら立ち尽くしていた




「監督先生…!違うっす!俺たちそんなこと考えてないっす…!!///」

「絶対ない!絶対ないからな!!///」


「………〜〜〜〜////」




みんながいくら否定しても、監督ちゃんは顔を赤くしてうつむいているだけだった





「………カントク、アイス溶けてる………」




真澄がアイスを持つ監督ちゃんの手を掴んだかと思うと……



「…………あ…💦」





溶けたアイスをパクっと口に入れて、そのまま全部食べてしまった……





「わー!まっす〜 それズルいっしょ!」

「わわわ…💦 真澄くんが監督さんのアイスを……////」




「………これでみんな余計なこと考えなくて済む」



そう言って真澄が満足そうに俺たちを見たのだった……
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