劇団員たちと見る夢

□酔っ払いの破壊力
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……監督は座ったままゆっくり振り返り
至さんを見た













「…………うん、ヤダ…………」



………酔っ払いの破壊力は凄まじい

至さんはもちろん、周りのみんながもはや骨抜き状態だ


「監督さん、可愛くて少女漫画の主人公みたいですね…///」

「明日の稽古、集中できるかな……///」




「………監督さん、これから俺の部屋で一緒にゲームしない?

手取り足取り…… 教えるよ…?」

「おい…💢 なに部屋に連れ込もうとしてんだよ…ふざけんな」




至と真澄が睨みあう……💦





「監督、もう寝たら?」

「んー………」


伏見さんが監督に促すが……










「………もっとみんなと一緒にいたいな」


「「「〜〜〜??!」」」




…………もうこの酔っ払い、ダメだ(^^;

男どもの理性は崩壊寸前





「てか…… みんないつもありがとうね…

感謝してもしきれないというか……」


………微妙に監督のテンションが変わった





「あれ〜?カントク、泣いてるぅ?

さんかく貸す〜?」

「……みすみク〜ン!ありがとぉっ」


今度は三角にハグ………


「カントク、あったかぁーい♪」



三角にハグをした後、目を潤ませた監督はみんなの前に立った


「まさか………?💦」

「てか泣き上戸かよ……💦」


みんなの予想は一致、さらに的中する……




「咲也くーん!」

「わぁ!////か、監督さん?!」

「君がいてくれてよかったよぉぉ
劇団を見捨てないでくれてありがと〜〜!」


まずは春組リーダーの咲也にハグ………





「………天馬くん」

「はぁ?!💦冗談だよな……っ」

「うちみたいな劇団に来てくれてありがとぉぉぉ〜〜!」

「なっ……//// は、離れろっっ

む、胸が………


次は夏組リーダーの天馬……




「万里くんっ♪」

「……あーはいはい、ハグね」

「万里くんもうちに来てくれてありがとっ」

「…………………////」


秋組リーダーの万里は自らハグしにいくスタイル……




「あれ〜?冬組は誰もいない……」


「カントク!ワタシともハグするよ!」

「俺も俺も〜!カントクちゃん♪」

「俺っちも監督先生とハグしたいッス!///」



もう何だかめちゃくちゃだ……(^^;



するとそこに………


















「何の騒ぎだ?!あぁ?!💢」



ぶちギレた様子の左京さんがやってきた…💦



「てめぇら早く寝ろ!!うるせーんだよっ」



左京さんが全員を見回しながら睨みをきかせる……










「ぁ、左京さん♪」

「…………?!」



監督と目があった左京さんも、やはりすぐに異変に気づいたようだった




「おまっ…… 酔っ払って……?」

「さ、左京さん!監督を何とかしてください💦酔っててみんなにハグしまくったり……

大変なんですよ💦」



俺は左京さんに助けを求めた


「ハグ、だ………?」


そう言った左京さんが再度その場にいるみんなを見る


…………当然誰もが目をそらす







「左京さん〜 会いたかったです〜」


そう言った監督が両手を広げながら左京さんに歩み寄る



「……っ!

何バカみたいなことやってんだ……!!

さっさと……













寝ろ〜〜っ!!!💢💢💢」













ーーーーーーー















「伏見さん、お茶もう一杯飲みますか?」

「あぁ、もらおうかな」

「……お疲れ様でしたw」




俺はお茶を淹れながら伏見さんを見た









あの後、高校生以下組は強制的に部屋に戻らされ、監督は左京さんに手を引かれ部屋に戻った

(真澄が納得しなくて大変だった………)





「あんな酔うと思わなかったよw

飲み会中、注意してみてたつもりだったんだけどな」


伏見さんがやれやれと言いながらお茶をすすった




「でも酔ったカントク、カワイイよ!」

「監督ちゃん、マジやばたん♪」



談話室に残った大学生以上組も興奮冷めやらぬといったところだw







「実は飲み会中もハラハラしてたんだw

トイレから戻ったら監督の隣、他の男に取られてたしさ」


「マジか!激ヤバじゃんっ」

「おー… カントクかわいそうね
きっとその男にテーブルの下でヒワイなことされてたに違いないね!」

「し、シトロンさん… そういうのどこで覚えてくるんすか……😰」



俺はすかさずシトロンさんにツッコんだ…




「てかさぁ〜…………」


スマホでゲームをしている至さんがおもむろに顔を上げた















「…………あの人

監督の部屋行ったままじゃね?」


「「「………………左京さん!………」」」
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