劇団員たちと見る夢
□酔っ払いの破壊力
2ページ/4ページ
……監督は座ったままゆっくり振り返り
至さんを見た
「…………うん、ヤダ…………」
………酔っ払いの破壊力は凄まじい
至さんはもちろん、周りのみんながもはや骨抜き状態だ
「監督さん、可愛くて少女漫画の主人公みたいですね…///」
「明日の稽古、集中できるかな……///」
「………監督さん、これから俺の部屋で一緒にゲームしない?
手取り足取り…… 教えるよ…?」
「おい…💢 なに部屋に連れ込もうとしてんだよ…ふざけんな」
至と真澄が睨みあう……💦
「監督、もう寝たら?」
「んー………」
伏見さんが監督に促すが……
「………もっとみんなと一緒にいたいな」
「「「〜〜〜??!」」」
…………もうこの酔っ払い、ダメだ(^^;
男どもの理性は崩壊寸前
「てか…… みんないつもありがとうね…
感謝してもしきれないというか……」
………微妙に監督のテンションが変わった
「あれ〜?カントク、泣いてるぅ?
さんかく貸す〜?」
「……みすみク〜ン!ありがとぉっ」
今度は三角にハグ………
「カントク、あったかぁーい♪」
三角にハグをした後、目を潤ませた監督はみんなの前に立った
「まさか………?💦」
「てか泣き上戸かよ……💦」
みんなの予想は一致、さらに的中する……
「咲也くーん!」
「わぁ!////か、監督さん?!」
「君がいてくれてよかったよぉぉ
劇団を見捨てないでくれてありがと〜〜!」
まずは春組リーダーの咲也にハグ………
「………天馬くん」
「はぁ?!💦冗談だよな……っ」
「うちみたいな劇団に来てくれてありがとぉぉぉ〜〜!」
「なっ……//// は、離れろっっ
む、胸が………」
次は夏組リーダーの天馬……
「万里くんっ♪」
「……あーはいはい、ハグね」
「万里くんもうちに来てくれてありがとっ」
「…………………////」
秋組リーダーの万里は自らハグしにいくスタイル……
「あれ〜?冬組は誰もいない……」
「カントク!ワタシともハグするよ!」
「俺も俺も〜!カントクちゃん♪」
「俺っちも監督先生とハグしたいッス!///」
もう何だかめちゃくちゃだ……(^^;
するとそこに………
「何の騒ぎだ?!あぁ?!💢」
ぶちギレた様子の左京さんがやってきた…💦
「てめぇら早く寝ろ!!うるせーんだよっ」
左京さんが全員を見回しながら睨みをきかせる……
「ぁ、左京さん♪」
「…………?!」
監督と目があった左京さんも、やはりすぐに異変に気づいたようだった
「おまっ…… 酔っ払って……?」
「さ、左京さん!監督を何とかしてください💦酔っててみんなにハグしまくったり……
大変なんですよ💦」
俺は左京さんに助けを求めた
「ハグ、だ………?」
そう言った左京さんが再度その場にいるみんなを見る
…………当然誰もが目をそらす
「左京さん〜 会いたかったです〜」
そう言った監督が両手を広げながら左京さんに歩み寄る
「……っ!
何バカみたいなことやってんだ……!!
さっさと……
寝ろ〜〜っ!!!💢💢💢」
ーーーーーーー
「伏見さん、お茶もう一杯飲みますか?」
「あぁ、もらおうかな」
「……お疲れ様でしたw」
俺はお茶を淹れながら伏見さんを見た
あの後、高校生以下組は強制的に部屋に戻らされ、監督は左京さんに手を引かれ部屋に戻った
(真澄が納得しなくて大変だった………)
「あんな酔うと思わなかったよw
飲み会中、注意してみてたつもりだったんだけどな」
伏見さんがやれやれと言いながらお茶をすすった
「でも酔ったカントク、カワイイよ!」
「監督ちゃん、マジやばたん♪」
談話室に残った大学生以上組も興奮冷めやらぬといったところだw
「実は飲み会中もハラハラしてたんだw
トイレから戻ったら監督の隣、他の男に取られてたしさ」
「マジか!激ヤバじゃんっ」
「おー… カントクかわいそうね
きっとその男にテーブルの下でヒワイなことされてたに違いないね!」
「し、シトロンさん… そういうのどこで覚えてくるんすか……😰」
俺はすかさずシトロンさんにツッコんだ…
「てかさぁ〜…………」
スマホでゲームをしている至さんがおもむろに顔を上げた
「…………あの人
監督の部屋行ったままじゃね?」
「「「………………左京さん!………」」」