劇団員たちと見る夢

□君に捧げるおかえりなさい
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「カントク……可愛い……

何やってても可愛い……」


「はいはい……w」


談話室で何やら作業をしているカントクを
俺は横から眺めていた


真剣な表情のカントクも魅力的だ


そこへ……




「監督先生〜! ただいま〜ッス」

「終わった〜… マジ疲れた……」



「みんな、おかえり〜!」



稽古を終えた秋組がやってきた

笑顔で奴らを出迎えるカントク……




さらに夏組の奴らも外から帰ってきて



「監督ちゃん、ただいま〜」

「言われた物買ってきましたっ」


「おかえり〜!みんなありがとね♪」



………その様子は俺にとって不満でしかない



「カントク………」


思わずカントクに近づいた




「アンタ、節操なさすぎ……」

「え?何で…?💦」

「…………何でって










他のやつらに『おかえり』って言い過ぎ

むしろ言わなくていいし…







俺にだけ言ってればいいから」


「そ、そういう訳にいかないでしょ!💦」

「何で…どうして……?」



俺はカントクに詰め寄った









「出た… サイコストーカー…(-_-)」

「監督ちゃん困ってる……www」








「あ!次は冬組の稽古の時間だ!

今日は頭から合わせるから、わたしも行かなきゃ!」



カントクは少し慌てた様子で稽古場に向かおうとして、俺の横を通りすぎる……



「カントク………(._.)ショボン



だがカントクは稽古場に続くドアを開ける前に
こちらを振り返った




「真澄くんっ














いってきます♪」


「……〜〜〜っ////



ぃ、いってらっしゃい…………///」










カントクは笑って稽古場へと駆けていった









……………ただいまを言うのもいいけれど

いってらっしゃいと誰かを見送って

その人の帰りを待つのも悪くないと思った





アンタが帰ってきたら、1番に言うよ


















『おかえりなさい』
































〜fin〜













ーーーーーー





↓おまけ












「あれ〜? 監督ちゃん、こんなとこで寝ちゃった感じぃ?w」

「監督先生の寝顔可愛いっす…!」



「………………わんわんコンビ」





談話室のソファーで寝てしまったカントクの側にいた俺に、わんわんコンビが声をかけてきた




「てか、まっすぅ〜…

監督ちゃんが寝てる隙にあーんなことやこーんなこと…しようと思ってたりなんかしちゃってぇ〜www」

「あ!そうだったんスか?!////

だ、だめっすよ!そーゆーのは!////」



………訳わかんないことで騒ぎ立てて、すげぇうるさい







「………お前らが考えるような下世話なことなんてしない


ただ見てただけ………




















1時間くらい………」




((逆にこぇーよ……!)) ←心の声

Σ(´□`;) Σ(´□`;)





「…………なんか言った……?」

















〜おわり〜


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