劇団員たちと見る夢

□アイスキャンディ
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数日後……






「なぁ…… 監督ちゃん、そのアイスはまってんの?

最近そればっかり食ってるよな?」


談話室のソファーに座りながら、少し離れたところでアイスを食べている監督ちゃんに声をかけた



珍しく、他の奴らはいなくて
監督ちゃんと二人きりの空間……







監督ちゃんはアイスを… カップのアイスを食べていた





「ん、美味しいんだよ、これ♪」



そう言ってスプーンでアイスをすくい、口へと入れる


「ん〜〜♪美味しい〜」



顔をほころばせながら、美味そうに食べる監督ちゃんは……










とびきり可愛い………












「前に食ってたやつはもう食わねぇの?
棒つきの…… アレも気に入ってたよな」


「ぁ、アレも……たまに食べてるよ💦」


「ふ〜ん………」




あの一件以来、監督ちゃんは俺たちの前で棒つきのアイスを食べなくなった

意識するなという方がもう無理だろう……





(至さんが余計なこと言わなきゃよかったんだ………)





アイスを口に入れてはニコニコして食べる監督ちゃんを俺はしばらく眺めていた








「監督ちゃん……

俺にもそのアイスちょうだい」





監督ちゃんの横にいき、アイスをねだった




「いいよ〜 スプーン持っておいで?」



監督ちゃんがキッチンを指差した



「は?監督ちゃんが使ってるやつでいいし」

「え?!ちょ…… それは………////」




口ごもる監督ちゃんは可愛いが、俺は不満で仕方がなかった










「真澄はいいのに俺はダメなのかよ…


真澄には自分が舐めてた(・・・・)アイス食わすくせに

俺は同じスプーン使うことも許されねーわけ……?」


「ま、真澄くんのあれは…… 不可抗力というか……」






監督ちゃんの煮え切らない態度に少しだけイラついて、俺は無理矢理スプーンを奪った




そのままアイスをすくい、自分の口に入れた












「…………………冷た」


「ば、万里くん……………/////」




顔を赤らめて驚く監督ちゃんに、俺はもう一度アイスをすくって差し出した







「食べさせてやるよ…… ほら」


「ぃ、いりません……!」




照れて顔を背ける監督ちゃんも堪らなく可愛い






「溶けちまうって… ほら…」


「………〜〜〜////」







観念したように監督ちゃんが口を開けた


パクっと…… アイスと一緒にスプーンをくわえる







(あ〜〜…………ヤバいな、これ)










「………うまい?」


「最初から美味しいって知ってます…////」


「俺が食わせてやったらさらに美味いだろ?」


「…………自意識過剰なんじゃない////」







そのとき、俺のスマホが鳴った








「一成……?あ…………」





『忘れててごめん〜😉』のメッセージと一緒に送られてきた1枚の画像……





「あのときの監督ちゃん…… 撮ってたのか………」


「ん?どしたの?写真?」


「いや、なんでもねーよw」







これは監督ちゃんには見せられない画像だ










(てか隠し撮りうまいな…………)







そう思いつつ俺は画像を保存してしまうのだった







「えー!なになに?見せてよ〜」


「監督ちゃんはダーメ😁」


「…………なんの写真だろ…?」


「…………www」






鈍感な監督ちゃんが
これからも色々やらかしてくれることを
俺は願うのだった























〜fin〜


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