劇団員たちと見る夢
□前世の恋があるならば
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おまけ↓
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side.至
「…………あ、そうだ
あと1個、演技じゃない台詞……あるよ」
「え?なんですか?」
バルコニーから室内に戻ろうとしたとき、俺は振り返って監督さんを見た
「監督さんには教えないけどね」
「えーー!気になるじゃないですかっ💦」
「www」
その時、バルコニーを覗きこむ人影があった
「監督先生!天ちゃんのドラマ
はじまるっすよ\(^^)/」
「あの人気少女漫画が原作のドラマです♪」
「みんなとリアタイ視聴しちゃうよん♪」
それは太一と椋、一成だった
「わ!もうそんな時間?💦見る見る〜」
俺の横を通り、室内の仲間たちのところに向かう監督さん
「あ、至さんも一緒に見ますか?」
「んー?俺は部屋に戻るよ」
「そうですか……
あ!ゲームはほどほどにして下さいね!」
そう言って笑った監督さんは、年齢よりも少し幼くみえて……
可愛らしいと思った
(学生組と混じってても監督さん違和感ないのなw)
仲間たちと笑いあい、談話室へ入っていく監督さんを見送り
俺は部屋に戻った
「………先輩まだ帰ってないんだ」
空っぽの部屋を見渡し、そしてソファーに沈みこむようにして座った
ふぅっと、ため息が出た
「…………演技じゃない部分もあったんだけど
監督さん、気づかないだろうなぁ」
先ほどの即興劇での自分の台詞を思い出し、一人つい自嘲した
いつも思っている
劇団のみんなに囲まれて、笑っている彼女は
眩しいくらいに輝いている
そしてもう1つ……
「………この世界であなたに出会ってから……
あなたを想わなかった日は1日だってなかった………」
演技じゃないよ、監督さん………
「なんだ、茅ヶ崎
台詞の練習か?」
「うわぁぁぁ?!せ、先輩?😨💦」
急に背後から声がして振り返ると…
先輩が意味ありげな笑みを浮かべながら立っていた
「先輩、気配消して背後に立つのやめてもらえません…?😓」
「え?別に普通にしてたけど?😊
それより、茅ヶ崎…… さっきのは今度の公演の台詞?
そんな台詞あったかな?」
「ぅ………💦さ、さっきのは……
昔やったゲームのキャラの台詞です…」
「へー…… 随分ロマンチストなキャラだね😊」
俺は思った……
(この人、色々わかった上で言ってんな…💦)
「……ロマンに浸らないと言えない台詞とか
あるんですよ…」
先輩はまたにこりと笑った………
〜おしまい〜